12月3日(水)、広島産業会館で行われた「パンソニックサイクルテック・2026春の展示会」に参加してきました。
今回はなんと言っても「特定小型原動機付自転車・MU」の説明会・試乗会がありますので、少し楽しみで。
通常の電動自転車と違いペダルを漕ぐ機能はついていません。全て電気の力でモーターを作動させる電動バイクのような乗り物です。
駆動部分をむき出しにして展示していました。
構造はほとんどパナソニック社製の電動自転車と同じ駆動システムです。当店の担当者が色々と説明してくれたので、随分と理解できてありがたかったです。
バッテリーの充電も電動自転車と同じ仕様で、使い慣れた感じで充電できます。車体もホイール関係も自転車の部品を流用していて特別な部品は使っていませんので、メンテナンス性は問題ないと思います。全国の自転車屋さんで作業できる仕様ですね。
メインのモーター部分もパナソニックのカルパワードライブユニットのボディを流用しています。そこにバイクのようなスロットルやウィンカーの配線、ブレーキレバーにはストップランプを点灯させる機能などを盛り込んで、手元のスイッチで制御します。
配線図を見ても特別なこともなくシンプルな設計ですね。
話を聞いてると、そこは…未知数?みたいな。
まだまだこの分野の乗り物のデータ及び経験値が少なくて、どのような状況の時にどのようになるか?など、わからないところもたくさんあるみたいです。
※歩道モード:最高速度・約6km
6kmのスピードは想像より遅く、初めてだとスタート時にハンドルがふらつく感覚になります。目線を遠くにすれば安定して走行できますが、多少ヤボったさを感じます。道路交通法的に歩道を走ろうとすればこのスピードは規則となるわけですが…そのスピード感を体験できた事は勉強になりました。
※車道モード:最高速度・約20km
こちらのモードにすると発進時は電動スクーターを思わせる感覚になります。ちっちゃなモーターなのに大人一人を楽々と発進させるのには感動します。が…最高速度に達すると、20kmはこんな感じなのかと。これまた道路交通法の壁ですが、もう少しスピード感が欲しいところです。現状の日本、特に交通量の多いところでの走行には、少し疑問が過ります。
特定小型原動機付自転車に関する改正道路交通法は、2023年(令和5年)7月1日に施行されました。2年数ヶ月経ってパナソニックさんの参入です。いつの時点から開発に取り組んだのか?聞くことはできませんでしたが、施行される少し前から。多分🤔?知らんけど。
他の事柄について思い浮かべるのは、LUUP(ループ)の電動キックボード(シェアリングサービス)でしょうか。東京などの都心部で多く設置されている乗り物です。短距離移動の手段として利用されている乗り物ですね。今年、東京の展示会に行った時、街中で多く見かけました。特定小型原動機付自転車という乗り物の現状としてシェアリングサービスの形で利用されていますが、どうも個人所有で利用している方は現在かなり少ないのではと思います。パナソニックさんもシェアリングサービスを狙ってるんじゃないですか?(笑)…歩道モード・車道モードの制約があり走行のスピード感に物足りなさを感じてしまいますが、この乗り物が日本全国に広く普及しはじめれば、道路の整備も進み道路交通法の改正も行われるかもしれません。そうなればもっと魅力を感じる商品も登場するのではないかと思います。「MU」に関して、説明を聞き試乗してみて…まだまだ生まれたばっかりで熟してないように感じました。電装系の配線設計などはもちろんオリジナルですが、従来の自転車部品を多く流用していて、いやいや…自転車部品の流用が悪いと言う訳ではなく、それを触れた時、熱量を感じられないと言うかなんと言うか。販売価格も少々お高めのような気がします。ほとんど今の電動自転車の部品を使ってるのにね。コスト面で色々とあるのでしょうが、作りを見て納得感は…ありませんでした。しかしながら、この分野に参入してくるパナソニックサイクルテック。やるな‼︎〜と思ったところは正直なところ。特定小型原動機付自転車の分野でポジションと取りにきた。商品としては半熟ながらも、ビジネス的に今‼︎参入しなければ‼︎そんな感じ?
このようなチャレンジはやがて枝葉が出てきて思わね方向に進むことがありますので、どうなるか、未来が楽しみです。
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